世界各国の小さじ(ティースプーン)・大さじ規格の比較
計量スプーンの「小さじ1杯」は、世界共通ではありません。レシピの国籍によって、スプーン1杯の容積は4.93mlから5.92mlまで異なります。一般的な煮物などではわずかな誤差ですが、ベーキングパウダーや重曹、ドライイーストなどの化学膨張剤を扱う繊細な製菓・製パンでは、膨らみ方や味に明確な差が生じます。
アメリカ慣用規格(US Customary)小さじ
4.93 mL米国の慣用計量法において、1小さじは1大さじの3分の1、または1米国液量オンスの6分の1(正確には4.92892ミリリットル)と定義されています。FDAの栄養成分表示では利便上5.00mlに四捨五入されますが、市販されている米国の標準計量スプーンは4.93mlで製造されています。
日本・国際メートル法小さじ(Metric Teaspoon)
5.00 mL日本の計量法および国際メートル法規格に完全準拠した小さじ。正確に5.00ミリリットル(5立方センチメートル)と規定されています。水であれば常温で小さじ1杯がちょうど5.00グラムになります。日本の料理本における「小さじ1」はこの5mlを指します。
イギリス旧帝国規格(Imperial Teaspoon・歴史的)
5.92 mLメートル法導入以前の英国ビクトリア朝から20世紀前半の古書レシピに見られる規格。インペリアル液量オンス(28.41ml)の6分の1(約5.919ml)に相当します。米国規格より約20%大きいため、古い英国菓子のレシピを再現する際は注意が必要です。
オーストラリア規格スプーン
小さじ 5.00 mL / 大さじ 20.00 mLオーストラリアは世界で唯一の特殊な規格を採用しています。小さじは5.00mlですが、大さじ(Tablespoon)が法律で20.00ml(小さじ4杯分)と定められています。他国の大さじ(小さじ3杯分=15ml)と比べて33%多いため、オーストラリアのレシピを他国のスプーンで作ると分量不足になります。