粉類は「ほぐす・すくう・すり切る」が鉄則小麦粉や粉糖の袋に計量スプーンを直接突っ込んでガバッとすくうのは厳禁です。スプーンで押し込むと粉末が圧縮され、密度が最大30%も増大して生地が重くなってしまいます。フォークで粉を軽くほぐし、別のスプーンでふわっと山盛りに盛った後、平らなナイフの背ですり切ってください。
結晶の粒度で塩の重さは劇的に変わる粒の細かい精製塩は小さな立方体結晶が密に詰まるため、小さじ1杯で約6.0グラム(1.22g/ml)になります。一方、大粒の粗塩や結晶がフレーク状の岩塩は、隙間が多いため小さじ1杯で2.8g〜4.8g程度しかありません。塩の種類を無視して体積計量すると、味付けが濃すぎたり薄すぎたりする原因になります。
粘り気のあるハチミツや水飴はスプーンに油を塗るハチミツ(密度1.42g/ml)や水飴などの粘度が高い液体は、表面張力とスプーンへの付着によって最大20%がスプーンの内側に残ってしまいます。計量する直前にスプーンの内側に植物油をごく薄く塗っておくと、粘着性の液体がつるりと滑り落ち、正確な全量を計量できます。
「ふるってから計量」か「計量してからふるう」かレシピの英語表記や指示文に注意してください。「ふるった粉糖 小さじ1」は微細な空気を多く含んで約2.5gしかありませんが、「粉糖 小さじ1、ふるっておく」は約3.0gになります。ふるいにかけるタイミングによって体積あたりのグラム数が大きく変動します。
究極の精度を求めるなら0.1g単位のデジタルスケール小さじからグラムへの換算は海外レシピの解読に大変役立ちますが、プロのパティスリーでは最初からすべての材料を0.1g単位のデジタルキッチンスケールで計量します。重量計量なら、すくい方のクセや湿度による体積の変化を完全に排除できます。